疑心暗鬼

探偵が実施する素行調査や行動調査では尾行よりも張り込んでいる時間が長いのが常です。

ある場所に入った対象者が出てくるまでずっと張り込むのですがなかなか出てこないと見逃してしまったのではないかと疑心暗鬼に探偵誰もが取り憑かれます。

「絶対に見逃してはいない」と思っていても長時間、張り込んでいると心の片隅では「もしかしたら見逃したかもしれない」という気持ちがフツフツと湧いてきます。

特に人の出入りの多い場所では似たような人物が出てくれば目で追って確認します。

違うと確信を得るまでに多少の時間が掛かってしまうとその間に対象者が出てしまったとかと考えてしまいます。

よくある例がラブホテルの休憩時間の利用なのですが通常の休憩時間の2時間経っても出てこない。

延長しているかと思うもこれが4時間、5時間となると見落としてしまったのではないかと疑心暗鬼にとらわれてしまう。

飲食店でも同じである。

2人でスナックに入ってから4時間経つのに出て来ない。

覗いてみたいのであるがこの後の尾行を考えると顔をさらけ出したくない。

出てくるまで待つしかないのであるが不安が募り、客を装い覗いてみるとまだまだ飲んでいる。

探偵が自分の目に自信を持てるまでには現場件数にもよりますが普通でも1年以上はかかります。

しかし、何年経っても疑心暗鬼は収まらない探偵も多いはずです。

そんな自信が持ててきたとしてもたまに見逃してしまったような現場も希に遭遇する。

張り込みは最低2名でのチームで出入口が裏にもあれば正面玄関と裏口に別れて張り込みをしたりするのであるがどちらかが見逃していたというケースもある。

こうなると相棒そのものに対して信頼ができなくなる。

なにしろ自分は見逃していないという自信もあるからであるが相棒も同じように考えている。

こうなるとチームそのものの信頼関係も壊れてしまい、相棒としてチームの機能がしなくなってしまう。

これも相棒に対する疑心暗鬼である。

きちんと張り込んで見ているのか?

新人の中にはスマホを見ていたり、まったく違うものに目を取られているものもいる。

男性探偵では美人などである。

気持ちはわかるが仕事である以上、目をそらさないで欲しい。

一度でもこういう現場を見てしまうと信頼回復にはかなりの時間を要し、誰からも組みたがれない。

信頼できる相棒はどの人からも組みたがれる。